このEmailを読めない場合、
ここをクリックしてください
No.113 Jul.28, 2015
 
購読   
 
連絡先 
集佳知識産権代理有限公司
7Th/8Th Floor,
Scitech Place, 22 Jianguo Menwai Ave.,Beijing 100004,P.R.China
北京建国門外大街22号
賽特広場七階
郵便番号:100004


T: +8610 59208888
F: +8610 85110966
85110968
Web:www.unitalen.com
E-mail:mail@unitalen.com
 
江西廬山
 
目 録
中国の商標登録出願数、13年連続で世界トップ
工信部:国家知的財産権戦略を推進
特許権侵害?詐称に対する取締を強化
中国知的財産権迅速権利保護の効果が著しい
マッキンゼー:中国は世界のイノベーションリーダーになれる
搜狗は360を訴えたブラウザ改ざん不正競争事件で第一審勝訴
 
 
 
中国の商標登録出願数、13年連続で世界トップ

 
 7月16日、第1回中国ブランドフォーラムは北京で開催された。国家工商総局の劉俊臣副局長は、今年上半期まで中国の累積商標出願数が1684万件に達し、13年連続で世界トップになったが、ブランドの持続発展能力はまだ不足であることを述べた。

 ブランドの保護から見れば、商標専用権に対する保護の強化により、中国のブランド競争が更に規範化になった。今年上半期まで、累計商標出願数は1684万件、累計商標登録数は1125万件、有効な商標登録数は951万件で、名実相伴う商標大国になった。品質から見れば、ブランド価値がアップされた一方、ブランドの国際影響力、市場競争力と持続発展能力はより一層引き上げら必要がある。(中国知識産権報より)

 
 
工信部:国家知的財産権戦略を推進

 
 先日、工業?情報化部(工信部)は「国家知的財産権戦略実施推進行動計画(2014-2020年)」の実施案を発表した。当該実施案は四つの目標、六つの重要業務及び三つの保障措置を打ち出した。

 当該実施案は六つの重要業務を掲げた。すなわち、①コア技術知的財産権のイノベーションと備蓄を強化し、製造業のイノベーション力を引き上げる。②重要産業の知的財産権の協同運用を推進し、産業のモデルチェンジとグレードアップを促進する。③知的財産権管理を強化し、市場主体の競争力を引き上げる。④各業界の知的財産権の保護を強化し、イノベーションによる産業の発展によい環境を作り出す。⑤各業界の知的財産権サービス能力の建設を強化し、イノベーションによる産業発展の基礎を固める。⑥知的財産権の実務人材を育て、イノベーションの発展を知的に支える。(中国知識産権報より)

 
 
特許権侵害?詐称に対する取締を強化

 
 「双創」(大衆創業、万衆創新)時代に臨み、イノベーターと特許権者の権利保護のニーズが増加している。創業とイノベーシの関係者が特許行政管理機関に対する信頼は、増加し続ける権利保護事件を通じて表している。

 近日、中国国家知識産権局から励みとなるデータが発表された。今年上半期まで、全国の特許行政取締事件数が1万件を突破し、1.0190万件に達し、昨年同時期より107.7%。増加した。その中で、特許紛争事件が5437件(特許権侵害紛争案件5332件が含まれる)で、167.6%増加した。特許詐称事件は4753件で、65.4%増加した。

 特筆に値するのは、昨年に比べ、中国特許行政取締の内訳が大きく変わった。2014年、特許紛争事件と特許詐称事件の比例は約0.51:1であったが、今年上半期にこの数字は1.14:1に変わった。より難しい特許紛争事件は初めて特許詐称事件を超えた。(中国国家知識産権局より)

 
 
中国知的財産権迅速権利保護の効果が著しい

 
 中国知識産権局の最新データより、2012年末から知的財産権の迅速権利保護業務を開始した以来、中山(ライト)、南通(家庭用織物)、北京朝陽(設計サービス)、杭州(筆)、東莞(家具)、順德(家電)など6つの知的財産権迅速保護センターは、積極的に特許迅速審査と権利確定の歩調を合わせて業務を展開し、本地域の産業特徴に合わせて、特色を持つ知的財産権迅速権利保護システムを立ち上げ、企業の技術イノベーションと産業の集中発展に支えを提供した。現在、6つのセンターは国家知的財産権局と協力して、意匠の予備審査を展開し、意匠出願を約6500件受理した。さらに、地方の知的財産権局と協力して、特許権侵害紛争案件を1500件調停した。

 2年半の模索と実践を通じて、知的財産権迅速権利保護は初歩的な効果が出た。まず、知的財産権保護の効率を向上させた。各センターは地方知的財産権局の委託を受け、特許紛争迅速調停を行い、地方の裁判所と証拠互認、紛争予行調停機能などの協力体制を立ち上げ、特許権侵害紛争事件の処理期間を4ヶ月から1ヶ月に縮んだ。次に、特許審査効率の向上に協力した。迅速審査体制を通じて、意匠の審査周期を10業務日に縮んだ。関連分野で特許出願の審査?権利付与のスピードと商品の研究開発?市場導入の周期と一致させた。特許出願に対する予備審査を行い、重複出願を効果的に防止し、出願の質を引き上げた。さらに、産業イノベーション設計能力を高めた。迅速権利保護センターの順調な運営に伴って、地方の知的財産権の保護管理レベルは向上し、産業集中地のブランド吸引力が現れ、国内外関連分野のデザイン会社を引き付け、知的財産権の創造運用能力を上昇させた。(中国知識産権報より)

 
 
マッキンゼー:中国は世界のイノベーションリーダーになれる

 
 近日、McKinsey Global Instituteは「中国イノベーションのグローバル効果」をテーマとした研究レポートを公表し、中国のイノベーション規模が拡大し、世界のイノベーションリーダーになり、ひいては世界のイノベーションの手本になれる可能性があると示した。中国は更に効率的にイノベーションの推進に集中し、より成熟な効率的なイノベーション型国家になると見込まれる。

 本レポートによると、中国2014年の研究開発投資は約2000億ドルで、金額的に世界第二位になった。中国の技術系大卒生は毎年120万名を超え、その次の5ヶ国の総数よりも多く、世界第一位になった。2013年、中国の特許出願数は82.5万件で、アメリカの57万件を超えて、全世界で特許出願数の最も多い国になった。これらのデータは中国イノベーションの基礎と成果の現われである。

 中国のイノベーションの実際な效果の具体的な情況と分析から見ると、医薬と自動車の業界で、イノベーションの要求は独創的な発明と工程?設計の突破であるため、グローバル市場におけるシェアが小さい。但し、消費ニーズと製造効率の向上から見ると、家電と太陽電池バネルなどの分野で、中国企業のパフォーマンスは優秀である。(捜狐サイトより)

 
 
搜狗は360を訴えたブラウザ改ざん不正競争事件で第一審勝訴

 

   

 概要

 近日、北京市集佳法律事務所の周丹丹弁護士、張亜洲弁護士が代理した搜狗社が360社を訴えた不正競争事件は、陜西省西安市中級人民法院より第一審判決が下された。法院は360アンチウイルス、360セキュリティが無断で搜狗ブラウザの黙認設置を360ブラウザの黙認設置に改ざんする行為を不正競争に認定し、360社に100万人民元の損害賠償を命じた。この事件は、初めてのブラウザ黙認設置改ざんに係わる不正競争事件である。

 要点

 本件訴訟において、搜狗社が主張する360社の不正競争行為は以下の2種類がある。

 1.ユーザーは搜狗高速ブラウザを黙認ブラウザに設置する場合、360アンチウイルスソフトによりスキャンディスクを行った後、その結果ページにより、(1)無効なHTTPプロトコル、(4)IEブラウザの通常機能の異常により、ホームページを開けないなどと表示され、ユーザーは「直ちに処理」をクリックすると、元の搜狗ブラウザの黙認設置は直接に360セキュリティブラウザに改ざんされる。

 2. ユーザーは搜狗高速ブラウザを黙認ブラウザに設置したが、360セキュリティソフトをインストールした後、再度搜狗高速ブラウザを黙認ブラウザに設置する場合、360セキュリティが「黙認ブラウザ設置を変える」というポップアップウィンドウをを表示し、ユーザーは「許可」を選択したら、元の搜狗ブラウザの黙認設置を360セキュリティブラウザの黙認設置に改ざんされる。

 判決

 西安中級人民法院は審理を通じて、以下のように認定した。

 360社がセキュリティソフトへの信頼を利用し、セキュリティ問題を口実に、ユーザーを360アンチウイルスソフトによる修復に誘導し、360セキュリティブラウザを黙認ブラウザに改ざんする不正目的に達成し、搜狗社が取引チャンスとユーザーを失う結果を引き起こした。また、360社はユーザーの意思に反し、搜狗ブラウザを黙認ブラウザに設置する時、360セキュリティを通じて、360ブラウザを黙認ブラウザに設置することを強行した。360社の上記行為は明らかに信義誠実の原則と公認の商業道徳に反し、「不正競争防止法」第2条の規定に違反し、搜狗社に対する不正競争に当たる。

 法院は360社に対し、360アンチウイルスソフト、360セキュリティソフトによる搜狗ブラウザ黙認設置を改竄する不正競争行為を直ちに停止すること、及び100万人民元の損害賠償を命じた。